今日は豆電球を消さずに会社に行ってたみたいで、家に帰ってきたら部屋の豆電球がつけっぱなしになっていた。
「あれ、今日は豆電球を消さずに会社に行ってたみたいだ」 と、少し電気代をもったいなく感じたけれど、真っ暗な部屋の色んなものが、今朝消し忘れた豆電球のオレンジ色にぼんやり滲んで見えたので、「ああ、いけない。今日は豆電球を消さずに会社に行ってしまったんだ」 と、少し電気代のもったいなさを噛み締めつつも、今にもゆらりと揺れだしそうな、部屋の中の色んなもののオレンジ色を、束の間ぼんやり眺めていたら色々感じた事がある。
思春期にオレは大人になったけど、少年から変わったところはどこなんだと問われたからには答えてやるが、いっぱいあるぜ、外見だけでも、変わったところはいっぱいあるぜ。
色々増えたし、生えたよ色々。
まあいいや、生々しいから具体的には止めとくよ。
……
もうすぐ明日がくるけども、明日には何も、悪いことだけあるんじゃないし、なにが起こるかわからないので、朝にはきっと、鼻歌交じりで電車に乗ろうとウキウキしながら再びぼんやりオレンジ色を眺めていたら
「お前をあの日に連れ戻してやる」
と、壊れかけのオレのRADIOが言ったので
スイッチをいれたら聞こえてきたのは、やはり破滅の音だった。